ついに5月9日、2025年度小松丸におけるメバル様シーズンが終了した。
開幕は昨年12月30日。開幕早々1匹という釣果、今季は厳しい状況なのではないかと暗示させる釣果だった・・・・・
何年かに一度、明石海峡のメバル様釣りの釣況が厳しくなる年がある。
2025年度シーズンは、私が記憶する限り2016年以来の厳しいシーズンであった。
いつも言及していることではあるが、明石海峡のメバル釣りは総合力が試される。
ポイントごとにマッチングした仕掛け作り、船長のアナウンスに従った正確な棚どり、ポイントごとの特徴を把握し、海底の状況をイメージしながらの底取り、正確な餌つけなどなど・・・数え上げればキリがないが、一言で言うと、丁寧かつ迅速な釣りを心がけること。これに尽きる。
そしてデータ。
データは重要である。
私の場合、明石海峡のメバル様釣りに関して言えば、過去10年のデータを蓄積しているが、このデータを基に、潮回り、各ポイントの特徴、シーズンごとの傾向を考慮しながら毎回の釣行に挑んでいる。
そう、メバル釣りは情報戦と言ってもいいのだ。
「情報を制するものがメバル様釣りを制す」と言ってもよいだろう。
今季の傾向はシーズン早々から(魚探に)「写っていても釣れない」という状況が始まったことだ。
明石海峡のメバル様はとかく神経質で繊細であるため、水温の変化であったり、ベイトの流れ具合が彼らの活性度に大きな影響を与え、我々メバル釣り師を翻弄するのだ。
とはいえ、プチ爆釣というか、高活性な状況も例年1〜3回くらいは発生し、その状況に出会った時は「メバル釣りってめっちゃ簡単やんけ」と拍子抜けすることもある。
しかし、今シーズンは概ね低調。「写っていても釣れない」状況が多発し、私の精神を蝕んでいったのだ・・・・
1月は・・・厳しい、この時期は大潮周りしか出船しない。大潮周りは得意だが、その私をもってしても一桁釣果。
2月は・・・前半厳しかった。2月9日にはBOUZを喰らってしまう。この日は西風強風、そして潮が調和していない悪条件だったな。辛かった、正直釣れる気が全くしなかった。しかし、2月15日の大潮周りの釣行で、得意なNJポイントで爆釣、今季初の二桁釣果11匹を叩き出す。以降も二桁釣果が続き、高活性とはいわぬまでも、ようやく通常体制に入ったかと感じた。
また、例年にはないくらいの寒波が続き、そもそも出船できない日が多かった。水温が一気に下がったのではないか。
3月は・・・一進一退。たまに良い日があるかと思えば、厳しい釣果もあり。安定しない。小松丸メバル3匹長寸大会でついにトップ10圏外に。
4月・・・・低位安定。釣れても一瞬。「写っても釣れない」状況が多発。いつBOUZを喰らうかもしれんと恐怖の釣行。一方、4月5日〜7日にかけての「怒涛の3連チャン釣行」で最終日の4月7日、ビッグメバル様が潜むGBポイントで尺メバル2匹、尺足らずの29.8センチメバルを釣り上げ、小松丸メバル3匹長寸大会でトップ10圏外から一気に3位に浮上。これは最高にうれしかった。
5月・・・・5月6日の釣行をラストとした。このラスト釣行で30.1センチのメバル様を釣り上げ、メバル3匹長寸大会において5位を死守。5月9日が小松乗合船としてはメバル釣りの最終釣行日であったが、結局私の順位は下がることなく5位入賞確定。
とまあ・・・つらつらと状況を書いてみたが・・厳しいわ。
大潮周りに関して言えば、例年の鉄板コース的な播磨コースの状況がかなりよろしくなかった。これは痛い。
NJやKDにしても、散発的な時合い多く、釣果に結び付かなかった。
そして何より、1月、2月、例年になく時化が多発し、いい潮回りの時に出船できなかった。
小潮周りは・・ビッグメバル様が潜むGBが期待に反して状況著しくなかった。
たまたま、私が釣行した4月7日だけが釣れた感じか・・・いや、私と盟友I名人は調子良かったが、他の人そうでもなかったから、やはり状況としては厳しかったと思う。
他、深場ポイント、総じて単発当たり多くギャンブル的な釣り。私はこのような釣りは好まないのだ。
とにかく、シーズン通して厳しい状況だった。
水温の急激な変化や、ベイトの流れ具合などがメバル様の活性に影響しているであろうことは、冒頭にも言及したが、正直お手上げな場面も多かった。
厳しい状況でやることはただ一つ、冒頭にも言及した通り丁寧な釣りを心がけること。
反省すべき点として・・反省か(笑)
とにかく今季はバラシが多すぎた。
特にファーストヒットのバラシが数えきれない。
船中ファーストヒット率は多分、私が一位であると思う・・いや、マジで。
そのファーストヒットをバラす、バラす、バラす・・・・・特に3月以降ありえんくらいにバラす・・・
ファーストヒットをバラすととにかく焦るのである。
特に今季のような厳しい状況においてはね。
結果、ペースを乱す。
そして、ファーストヒットのみならず、とにかくバラす。
3月以降、パワーがついてきたメバル様に翻弄される。
ハリス切れ、ハリ外れ、なんでもこいや!!というくらいにバラす。
ある日の釣果では12回ヒットし6匹しかものにできなかったこともあった。なんやねん・・・・
パワーがついてきた3月以降のメバル様をバラシしてしまうのはある程度想定内だが、今季は酷すぎた。
4月以降、その対策として常用しているシマノ・リアランサーメバルS-360からガマ船390、最終釣行日の5月6日には、桜のニュー金剛メバル4.2メーターにチェンジし、竿のリーチを長くすることによって強烈なメバル様のアタックに対抗。
これが功を奏し、結果的に4月以降、尺メバル様を3匹釣り上げることができたが・・・
来季の課題として、状況によって竿を使い分けていくしかないかとしみじみ感じた次第。
メバル3匹兆寸大会においては、4月半ばからレジェンドU超名人が毎回の釣行において尺メバルを釣り上げたり、GOT名人が5月6日の釣行で激烈的尺メバル釣法を駆使し、一気に1位に駆け上がり、優勝するなど・・名人たちの熱き戦いには心を打たれました。
まあ、私はネガティブ思考なんで、5位が確定的になった時点で戦略的撤退。
「もうしんどいメバル釣りやんぺ」ってこと。
これはこれで考え方としていいのではないかと思うのですが・・・・
どうやら小松丸名人衆のなかでは特異なタイプらしい(笑)
とまれ、今年も頑張ったか。
いつも小松丸のメバルシーズンにおいて掲げる目標として。
①竿頭率3割前後
②坊主は喰らわない
③メバル大会はトップ10入賞必須
結果・・
①竿頭率・・・27回の釣行において竿頭8回、率は29.6%、まあ、よかろう。2番手(6回)含めると51.8%、競馬的な連対率では鉄板か(笑)
②BOUZ・・・くろてもた。まあええねん。9年ぶりの厳しいシーズンやし、僕以外も名人衆くろてる人多いし。しゃあない。
③5位入賞。これで初参戦の2015年以来、11年連続入賞!
まあ、それなりに満足できる結果か。
小松丸メバルシーズン、27回の釣行でゲットしたメバル様の総数は142匹。
うん、やっぱいつもの年より少ないわ。多い年なら300匹弱だから。
厳しいシーズンこそ、自分のメバル様釣りを顧みること多く、来シーズンに繋がるはず。
来年も頑張ります。
U超名人を始め、GOT名人、F名人、盟友I名人、N名人、Uくん、Kくん・・そして小松丸のマミー、船長、まどかちゃん、今年も楽しいメバル様釣り、ありがとうございました〜 来季もよろしくです!
これからは・・・タコか。でも、タコって予約いっぱいなんでしょう(笑)